小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト・X(東京文化会館 09.7.23) [音楽]
小澤征爾音楽塾のオペラを見に、家内と東京文化会館へ行ってきました。
■ フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」全3幕
音楽監督・指揮/小澤征爾 管弦楽/小澤征爾音楽塾オーケストラ
管弦楽も歌も舞台も綺麗でした。子供のころに胸をときめかせた童話の世界を、年齢とっても昔同様に楽しめたのは、今回の舞台が良かったということでしょう。あるいは年をとると子供に戻ると聞いたことがあるけどそのせいかな?
キルヒシュラーガーとティリングのヘンゼルとグレーテル役コンビがよかった。オーケストラの出来も良かった。神奈川の第1回はもう一つとの評判でしたが初日で緊張のせいでしょう。
今日は充分に楽しむことができました。
このオペラのもととなった民話は、飢饉の時代に子供を捨てる物語でした。そんな悲惨な時代でも、捨てた子供が救われて幸せになるという筋書きには、人の親としての願いが込められており救われる気持です。最近の方が救われない気持ちにさせられる事件が多いのは何故だろう?
フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」の音楽では、民族音楽的な香りが漂ってきます。民謡や童謡が取り入れられているのでしょう。子供達にはこういう音楽を聞いて育ってほしいものです。
演奏会の後はいつもいい気分。帰り道の夜空を味わえるようになったのは定年後の幸せです。